風疹が心配です

風疹(3日はしか)は、発疹・リンパ節腫脹・発熱を症状とする病気で、妊娠中の感染によって胎児にも影響を及ぼす可能性があり注意が必要な病気の一つです。妊娠初期の血液検査で風疹抗体価を測定していますが、この値が低かった妊婦様は感染に注意して下さい。風疹は患者の咳やくしゃみに含まれるウィルスを吸い込むことにより感染する事が多いです(飛沫感染)、またウィルスに触れた手により感染する事もあるため(接触感染)、特に風疹が流行する時期には風邪症状を有する人には近づかず、手洗いをきちんと行う事が重要です。

妊娠中に風疹感染が起きた場合の胎児異常の頻度は、妊娠初期であればあるほど重症であると言われておりますが、20週以降では異常が無いとの報告が多いとされており、特に妊娠初期には感染に注意して下さい。

また妊娠中に風疹抗体価が低かった時は、産後に風疹ワクチンを打つようにしましょう。

2016年12月13日