産科健診の流れ

  • 予定日が決定されるまで

    主に経腟超音波の検査で赤ちゃんの大きさを確認します。1~2週間おきに来院して頂き、妊娠10週前後(3ヶ月)に正式な予定日を決定します。妊娠6~8週の時期は、子宮外妊娠(異所性妊娠)の場合、お腹の中に大出血を来す事があるため、妊娠8週までには必ず病院を受診する様にして下さい。

  • 分娩場所の決定

    当院は分娩取り扱い施設では無いため、分娩する施設を決めて頂く必要があります。施設によっては、妊娠初期で分娩予約が必要な場合や、分娩制限を設けている施設もありますので、分娩場所が決定したら、一度分娩施設に確認をして下さい。またその際に、里帰り時期についても確認をして下さい。また、当院ではくぼのやウイメンズホスピタルとセミオープンシステムを始めとした連携を行っております。各施設名をクリックすると、分娩予約方法や受診時期などの詳細説明ページにリンクします。

    セミオープンシステムとは

    ・くぼのやウイメンズホスピタル(柏)

  • 妊婦初期検査

    予定日が決まった後は、母子手帳を受け取ってください。その後妊娠初期検査を行います。この検査では、血液型や貧血の検査、血糖検査、感染症(HIV、C型肝炎、B型肝炎、梅毒、風疹)、さらに子宮頸がん検査を行います(子宮頸がん検査は1年以内に行って問題が無ければ必要ありません)。

  • 妊婦健診

    妊娠25週(7ヶ月)までは4週間おき、その後は2週間おきに妊婦健診を行います。血圧測定・尿検査・体重測定・腹囲測定・経腹超音波は、毎回の診察でチェックします。

  • 妊娠中期検査

    妊娠20週(6ヶ月)前後に行います。クラミジア検査・経腟超音波検査による子宮頸管長と胎盤位置の確認を行います。

  • 妊娠後期検査

    妊娠30週(8ヶ月)前後に、貧血の検査と血糖検査を行います。

  • クアトロ検査

    クアトロ検査とは、採血により4つのマーカーの値と妊婦さんの年齢から、ダウン症(21トリソミー)・18トリソミー・神経管閉鎖不全(二分脊椎や無脳症)のリスクが、確率として算出される検査です。注意点として、あくまで確率しか算出されない(確定診断とはならない)・すべての異常が分かるわけでは無い・年齢が高いと確率が高く算出されやすい事が挙げられます。妊娠15週から行う事ができますが、確定診断のためには羊水穿刺が必要となるため、希望される方はなるべく早い時期に検査を受けてください。当院ではクアトロ検査の適応は妊娠15週~17週、費用は2万円(自費)となります。

  • 羊水検査

    羊水検査は母親のお腹から針を穿刺し羊水を採取する事により、羊水中の赤ちゃんの染色体を調べる方法です。診断精度は高く確定診断となりますが、子宮に直接針を刺すため約1/300の確率で流産を引き起こす可能性があります。さらに胎児奇形の内すべての原因が染色体異常ではない為、染色体異常がなかったとしても、奇形児が生まれる可能性は0ではありません。また性別判別目的の羊水検査も我が国では行う事はできません。羊水検査は出生前の重要な情報を知る検査ですので、ご夫婦で良く話し合ってから行うかどうかを決定して下さい。当院では羊水検査の適応は妊娠15~19週で特にリスクがない場合、費用は16万円(自費)となります。

  • 妊婦健診カード

    当院では毎回の妊婦健診ごとに、赤ちゃんの成長経過や妊娠中の注意点を記載したカードをお渡しします。是非ファイリングして経過を見返してみて下さい。

    産科健診の成長記録
  • 4D超音波

    3D画像をリアルタイムで観察できる4D超音波での検査を毎回行います。当院の健診受診者では無くても、希望された方は5千円(自費)で診察を受ける事が可能です。

    (注)赤ちゃんの体勢によっては顔が見えにくい事があります。

    4D超音波の説明動画です

    4D超音波検査画像
  • ママケアメール

    妊娠10週から、週数に合わせた注意点や赤ちゃんの成長等をメールマガジンとして自動的に配信します。

  • 動画保存サービス

    経腹超音波動画を予約システム内に保存し、ご自身の診察券番号を入力すると、スマートフォンやタブレット、パソコンなどで、その場で動画を見る事が出来ます。単身赴任中のご主人様や、実家のご家族様など、離れた場所に住んでいる方でも動画の閲覧が非常に簡便な操作で可能となります。