妊娠中の内服は可能ですか?

妊娠中の内服薬は、胎盤を通って赤ちゃんにも届くため、多少影響はありますが、赤ちゃんの奇形を引き起こす危険性があるものは限られています。また安定期以降はさらに危険性は低くなります。赤ちゃんの体の臓器のほとんどは器官形成期(4-7週)に作られるので、心配な方はこの期間の内服を避けるようにしましょう。ただし、お母さん自身のもともとの病気に対して内服している薬を急に中断すると、病気の悪化を引き起こす可能性があるため、内服をやめるかどうかの判断は必ずかかりつけの医師に確認してから行うようにして下さい。また妊娠中に注意が必要な薬剤として、NSAID`Sが挙げられます。代表的なものはロキソニンという名前で解熱鎮痛剤として有名ですが、最近は薬局で様々な名前で販売されていて処方箋無しでも手に入るため、必ず薬剤師さんに妊娠中に内服可能な薬剤かどうかを確認して下さい。

ご自身が内服している薬で心配な事があれば、国立成育医療研究センター【妊娠と薬情報センター】を参考にして下さい。

2016年04月26日